シンガポールでは不動産の賃貸借契約書に対しては印紙税がかかります。
税率は以下の通りです。
(1) 年間平均賃料が1,000シンガポールドル以下の場合:免除
(2) 年間平均賃料が1,000シンガポールドル超の場合
① 賃貸期間4年以下 契約期間の賃料合計額の0.4%
② 賃貸期間4年以上又は期間の定めなし 平均年間賃料を4倍した金額の0.4%
計算はこんな感じになります。
IRASのウェブサイトに様々な例が出ていますが、理解しやすいように以下抜粋しておきます。
(出所 不動産賃貸借契約に関する印紙税)
例1) 3ヶ月契約 1月 3,000ドル、2月 3,000ドル、3月 4,000ドル
【印紙税計算式】 (3,000+3,000+4,000)×0.4%=40ドル
例2) 4年契約 1年目 3,500ドル/月、2年目 4,000ドル/月、3年目 4,300ドル/月、4年目 5,300ドル
【印紙税計算式】 (3,500+4,000+4,300+5,300)×12ヶ月×0.4%=820ドル(ドル以下は切り捨て)
例3)5年契約 1年目 1,800ドル/月、2年目 2,000ドル/月、3年目 2,500ドル/月、4年目 3,000ドル、5年目 3,300ドル
【印紙税計算式】
5年合計賃料(1,800ドル + 2,000ドル + 2,500ドル + 3,000ドル + 3,300ドル) x 12ヶ月 = 151,200ドル
年間平均賃料 151,200ドル ÷ 5年 = 30,240ドル
年間平均賃料 30,240ドル × 4 × 0.4% = 483ドル(ドル以下は切り捨て)
例4)3年契約 月間賃料 5,000ドル/月 + 売上の10%、管理費400ドル/月、広告料100ドル/月
商業施設のテナントなどではよくある契約形態です。
この場合は、5,000ドル/月が相場と比較して合理的である場合、売上比の賃料は勘案しません。
また、管理費や広告料は賃料の一部というように考え、テナント料にオンして計算します。
【印紙税計算式】 (5,000+400+100) × 12ヶ月 × 3年 × 0.4% = 792ドル(ドル以下は切り捨て)