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IFRSの特徴

 原則主義

米国基準の規則主義(Rules-based)に対して、IFRSは原則主義(Principles-based)と言われます。
規則主義のもとでは、ルールがきめ細かく設定されあまり判断や議論の余地なく会計処理を決定できるというメリットがある一方で、杓子定規に規則に当てはめることによりかえって処理を誤る可能性があるというデメリットがあります。
IFRSの採用する原則主義のもとでは、会計基準は大原則を示すだけなので、会計処理は経営者の判断により選択され、実態に即した会計処理を採ることができますが、一方で明確な判断基準がないため、経営者が判断に迷うことがあったりや会計処理の統一性が損なわれる懸念があるというデメリットがあります。
例えば、減損の会計処理において、「50%超下落の場合減損処理を行う」というのが規則主義なのに対し、「時価が著しく下落し、かつ、回復可能性がない場合減損を行う」というのが原則主義です。このとき実際に時価が51%超下落した場合、規則主義では迷うことなく減損損失を計上しますが、規則主義では、著しく下落って何%っとか、回復可能性はどうやって判断するのかっという疑問がわいてきます。IFRSでは、そうした疑問に対する経営者の判断をも財務諸表利用者に開示する必要があり、それが定性的情報が多くなる一因と言っていいでしょう。
IFRSはいろいろな国で適用・運用されることを想定しているおり、各国固有の事情をも踏まえて規則を網羅することは困難である。そのような基本的な考え方が、IFRSが原則主義を採用しているひとつの理由ではないかと思います。

 B/S重視

日本の慣習であるP/L重視との対比で、IFRSはB/S重視と言われます。
日本では、費用収益アプローチで、経営成績・期間損益を重要視しますが、IFRSの考え方は、資産負債アプローチで、企業の価値・財政状態を重視します。
IFRSで、有形固定資産や無形固定資産の再評価モデルにおける評価損益や減損の戻入を包括利益計算書で計上することを容認するのは、資産負債を時価によって測定することで企業の価値を適正に把握できるようにすることが狙いといわれている。
B/S重視の考え方は、結果的にP/Lの位置づけを変える。IFRSではP/Lは時価で適切に評価されたB/Sの増減額として位置づけられる。したがって、純利益よりも包括利益に重きが置かれることになる。

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